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3.11 "SUWA FINAL"後楽園ホール~Un paso a mañana~
毎度の如く、前日は早朝まで遊び倒すという無謀な事をやっちゃったBさんと私。今頃他の面子は寝てるんだろうなぁとぼんやり考えながら電車を目の前で乗り過ごし初っ端からブルー。
結局遅刻してしまった・・・Bさん、ゴメン。

つーか、アレだ。ここ3日ほどロクに寝てないから結構(記憶が)危険。


東京ドームシティのゲーセンで時間を潰して会場入り。
すっごい人だ。開始前から良いザワザワ感があるな。みどりサンとも開始前に会う事が出来、少し話す。
Bさんと私、お腹がすいてたので最早定番となりつつあるホットドック食べてからゴングを待つ。

木原さんがリングに上がる。リング下にはエルドラドの清水、沖本、ミラニート、景虎がいた。
レフェリーは京平さん。

木原さんが「まず、SUWA選手からのご挨拶がございます」と呼び込むといきなり試合のコスチュームで現れたSUWAさんが現れた。その表情はどことなく硬い。
マイクを取ったSUWAさん。「いきなり行かせていただきます!クソガキとオッサン、出て来い!!」と朗々たる声を張り上げると「Me Gosta cola!」が会場に響き、もろビビる自分。いや、来るとは聞いちゃいたどもまさか初っ端からトップギアかよ!!観客総立ち。自分等もつられて立ってしまう(そうしないと見れない)。
あのゴーグルに白いヒラヒラコスチュームのCIMAと黒いTシャツにこれまたC-MAX時代?の黒コスチュームのフジイさんが登場。颯爽とリングインするCIMA。ゴングを強奪したフジイさん。
そしてど真ん中でCIMAのクレイジーファッキンポーズ!!うわー、生だー!!最初で最後だー!!これが、これがCIMAではなくシーマ・ノブナガかー!
マジ格好いいです。改めてシーマに惚れました。



第一試合
△SUWAvs△CIMA
(5分00秒:時間切れ引き分け)
しばらくにらみ合うも、すぐにスピーディーな展開に。いきなり単独スーパードロルを見舞うCIMAがその後も攻めようとするもこれはSUWAさんがケブラドーラ・コンヒーロで止める。この一発でCIMAの動きが止まるが、続くSUWAのジョン・ウーはよけたCIMA。観たかったファンが大ブーイング。そしてトラースキックで動きを止めるとコーナートップにSUWAさんをすえてヴィーナス!そしてアイコノクラズム!!スゲー!マジすげー!!
んですかさずマッドスプラッシュ。でもこれはSUWAさんが剣山。ハイスパートな攻防はまだまだ続く。苦しむCIMAを観ながらコーナーで待機するSUWAさん。場内の緊張感がピークに達し、CIMAが振り返るとそのままジョン・ウー!!吹っ飛ぶCIMA。なんだか観ているだけでゾワゾワする。極めつけのFFF!がこれを堪えるCIMA。ホールドを外すとトラースキック。
シュバインを狙うがSUWAさんもこれを許さず。そのままゴング。
内容が濃い。時間が少なすぎ。仕方ないとは思いつつ。

真っ先に帰ろうとしたのはTARUさんだった。ずっと、試合を観続けていたTARUさん。何を思っていたのだろう・・・SUWAさんも、CIMAとフジイさんもそれぞれが違う道を帰ろうとしたとき、藤永さんがリングに立った。「C-MAXは今日で最後。みんな揃った姿を見たいよな!お願いします。4人揃ってください」とマイク。リングサイドには氏が持ってきた黒い布地。
最初にリングに戻ったのはSUWAさんだった。そして、しばし黙って様子を伺ったCIMAとフジイさんも上がる。TARUさんは最後まで嫌がった。
「CIMA、フジイさん・・・今日は来てくれてありがとう」とSUWAさん。このときはまだエプロン上に立っていたCIMAが「どういたしまして。SUWA、俺とフジイさん・・・心から言わせてもらうわ。10年間、お疲れさん。それとTARUさんもいてるやろ?アンタら2人に伝えたいことがある。TARUさん、SUWA・・・ストーカー市川が『よろしく』て。本人はめちゃくちゃココに来たがっとったけどな。フジイさん、何か一言言うときますか?」というCIMAからマイクを受け取ったフジイさん。
「SUWA、10年間お疲れ。お前と俺が10年前、メキシコでお互いデビュー戦だったよな
だけど、SUWAさんの「TARUさん、後で見たときに良かったと思いたい。だから・・・上がってください」という言葉を受け、CIMAとフジイさんがあけたロープの間をくぐった。
藤永氏の持ってきた黒い布地はC-MAXのTシャツだった。それをSUWAさん、フジイさん、CIMA、そしてTARUさんがそれを着て記者の記念撮影に応じていた。私は、C-MAXをリアルタイムで知らない。でも、Bさんが貸してくれたDVDで観ていたある意味で憧れのユニットだった。それが目の前で再び同じ場所に立っているという光景に、一握りの寂しさと感動を感じていた。

撮影が終わって、やっぱり一番最初にリングを後にしたのはTARUさんだった。そして、フジイさんがリングを降り、CIMAはトップロープを飛び越えた。残ったSUWAさんは四方にお辞儀した。


第二試合
○アジャ・コングvs×ランジェリー・武藤
(1分34秒:裏拳)
L武藤の再現率はすごいなぁ。なんだか今回は和服に紙の和ガツラという、ヒロコスタイル?で登場。下には白いドレス?イメージ的にはWWEのヴィトーかな。場内から笑いが漏れる。
そして相手は・・・イントロだけじゃわからない。Bさんは隣で「聞き覚えがあるような・・・」と必死で思い出そうとするがその間に選手入場・・・ってアジャだー!!デカイ!威圧感が凄い!ビビってる?L武藤。
細かい試合内容は割愛。気がついたら裏拳決ってて試合が終わっちゃった。L武藤のインパクトは強烈だったんだけど・・・
試合が終り、よたよたと起き上がったL武藤はいそいそとどこからともなく青い女性用の下着を取り出しアジャに無言で着け始める。呆気に取られたのか、結局L武藤がそれを着け終ってしまった。ここでようやく事態が飲み込めたのか、「何してんだー!」と怒りの裏拳再び。
なんていうか、L武藤は初めて観たけどこれはこれで立派なプロレスラーだなぁと思った。
「てめー、ふざけんじゃねーぞ!SUWA選手に呼ばれて来て見れば、なんでお前みたいなヤツが相手なんだよ!!あー、みんな!今の試合はお願いだから忘れて!!」
リングサイドでメイクした顔を上気させてマイクするアジャさんは初めて観たよー(そもそもアジャさん観るの初めてだけど)。ランジェリー・ヴィトー・武藤すげー(笑)。

第三試合
ウルティモ・ドラゴン&×リトル・ドラゴンvs新崎人生&○野橋真実
(10分26秒:逆打ち)
さすがに人生・真実のテーマは一発でわかった。だけど、どっちが来るのか解らなくて通路に真実が見えて「流石にマジモンは出ないかー」と油断してたらもう一人通路を歩いてる・・・マジモンだー!相変らず入場長いです。しかし、二人揃ってほぼ全く同じ動き。真実の再現率の凄さにプチ感動。そして「Separados」が流れるも、全然解らなかった・・・いや、聞き覚えは何となくあるようなないような・・・って状態で、途中校長が出てくる直前にBさんが気づいてびっくらこきました。校長とリトルと・・・ウルドラmini?が登場。シートも充分小柄なんだけど、miniは子供。3歳ぐらいかな?2人に手を引かれてリングに登場。すっごいかわいい。大人2人の振りにちゃんついていけたしね。ちゃんとコスチュームもマスクも子供用に作ってあげたのがツボりました。芸が細かいよ!校長!
もちろんminiは入場が終わったら退場。いやー、可愛かった。
ゴングがなると最初はシートと真実。割とスピーディな攻防に観客から拍手。ルチャムーブはいいねぇ。日本で見慣れたハイスパートな攻防もいいけど、こういう芸術性の高い攻防も好きだなと再認識。真実はインサミ以来か。見た目と相反した軽やかな動きは変わらず。場外へのケブラーダはやっぱり高い跳躍力も相まって綺麗!
校長と人生さんになると急にどっしり感が増す。校長の動きはどことなく緩やかで、水のようだなぁと思った。校長も初めて観る選手。多分、映像でも校長の試合は殆ど見た事がないから嬉しいからか興奮しているからか、こうフワフワとした気持ちでこの試合を観てた。アサイ式DDTが見れなかったのは残念だけど、スイングDDTが観れたのはラッキー。あと、人生さんの極楽固めもね。
さて、リトル。これ中の人エル・ブレイザーじゃないよね?ってぐらい体が軽い。というか、ロープ走ってミサイルキックーやった瞬間に思っちゃった。
最後は真実の逆打ち(ミステリオ・ラナ)で3カウント。いやはや、なんだか不思議な感じだった。
※書いたあとに調べたら、本当に中の人が一緒だった・・・>リトル


第四試合
鈴木みのる&○高山善廣&潮﨑豪vsTARU&斉藤彰俊&×"brother"YASSHI
(18分47分:エベレストジャーマン)
まずはTARUさんとヤッシーが登場。うわー、TARUさんのマスクがさらに凄い事に。角生えてますよ。角。上半分は白い・・・骨をイメージしたマスクで迫力満点。そして水をかけられたがる客にちょっとたじろぐ?TARUさん。北側にぶっ掛けましたよ(笑)。
ヤッシーがマイク。「SUWAさんの引退興行や、今日はTARUさんと華添えたるわ。もう一人のパートナーは近ちゃんちゃうぞ。なぁ、TARUさん」
TARUさん「ああ、アイツはコレ(小指を立てる)と今頃旅行に行っとるからな(木原アナに止められる)・・・まあ、詳しくは言わんとこ。今日のパートナーは一味ちゃうぞー」
というわけで流れた曲に一瞬遅れながらも気づきビックリ。これ、死神さんのテーマじゃないかー!で、本物が登場するんだよなぁ。うわ、ヤッシーとTARUさんの2人と並ぶ彰俊さん・・・異次元じゃないか(笑)。TARUさんとはルーツ(空手)が同じってのもあるだろうけど。
で、ヤッシーのマイク。「今日の俺らの相手、出て来いやー!」とどっかの統括本部長ばりのアピールで呼び込んだのはNOAHの潮﨑。それを観たヤッシーが「はっ、SUWAさんマッチメークのセンスないなぁ。こんなん相手になる訳ないやろ!まあ、ええわ。残りの2人も出てこいやー!」と再び絶叫。すると「デンデン、オーイ!」と重低音。そこに混じるは風の音。あれ?これって・・・風になれ?あ、ヤッシーがヘコんでる。
そして登場の地上最強いじめっ子タッグ!みのるサンと高山さんだー♪
「SUWAさーーーーーん!!」ヤッシー魂の叫び。うん、ナイス。これから起こるであろう惨劇を見事に表した一言だと思う。
「SUWAさんの狙い、わかったぞ!やったらー!」と半ば投げやりに掃き捨てたヤッシーたちが奇襲。そのまま場外に行ったのかな?彰俊さんと潮﨑が残ってクリーンな試合を。みのるサンとTARUさんは南側へ。ヤッシーとボスはリングの周りを鬼ごっこ。あ、ヤッシーがマットにつまづいてコケた!すかさず追いついたボスが捕まえてマウントポジション。そのままタコ殴り。あー(泣)。
一方南側ではTARUさんがみのるサンに水をぶっ掛けてリングに戻ろうとしてた。みのるサン、怒り心頭でお客さんからお茶を奪うと背中に隠して自陣へ。そしてお茶をリング下に隠した。
リング上では潮﨑がやはりいたぶられる展開に。彰俊さんとTARUさんの連携は観ていて楽しかった。そしてヤッシーとみのるサン。これはどっかでシングルやってたし、最近は全日本で何度もあたっちゃーいるけど・・・いやはや、ボロボロ。ドレッド捕まれてジャイアントスイング状態(脚が浮かなかった)だわ、それを踏まれて「カバー!」とか言われちゃうし。が、玉砕は成功。潮﨑にも玉砕。高山さんにも噛み付いてサンタマリアーと行こうとするもこれはかわされて背中をベチン!痛そう。
彰俊さん笑ってる?
最後は高山さんとヤッシーの一騎討ち。その間、TARUさんとみのるサンが再び場外乱闘。そこでようやくお茶をTARUさんにぶっ掛けたみのるサン。ああ、満足げ。潮﨑は彰俊さんを抑えているうちに高山さんのエベレストジャーマンがドンピシャリ。3カウントが入りました。南無。
グロッキーを通り越して全く動けないヤッシーの言葉?を聴いたTARUさんがマイクを持って代弁。「今日はこの辺で勘弁したるわ、と言うとる」とのこと。ヤッシー・・・あんたプロだね!
で、TARUさんが「カス野郎プロレスにお前ら来い」と対戦要求。これにはみのるサンとボス、「その日町内会が・・・(みのるサン)」、「俺も子供生まれたばっかだから、子育てしなきゃ(ボス)」とそれぞれ渋るが「まあ、ちょっとムカつくしやったるか」と結局決定。「ヤッシーよりマトモなの連れてこいよ」とアピるとマイクを潮﨑に渡して退場。
「えー、今日はご来場ありがとうございます。SUWAさん、国内引退試合。是非とも最後までお楽しみください」とたどたどしいながらもしっかりと試合を締めました。そういえば、こういうマイクってノアじゃやらないもんなぁ。お客さんの声援も暖かい。


メインイベント
×SUWAvs○近藤修司
(16分00:キングコングラリアット)
「So What」、会場では今日で聴き収めなんだと思うとやっぱり寂しい。一番最初、05年のドーム第一試合でFFFを観た時を思い出した。でもSUWAさんという選手を面白いと思ったのはディファカップの解説だったかな。
そして近ちゃんのテーマだ。ヤッシーのリリックがないけど、この曲も好きだな。久しぶりに聴いた。
SUWAさんがコールされ、大量の紙テープが舞う中近藤にSUWAさんが奇襲。うわ、真っ黒なテープの海でもみ合ってる。回収するのが大変そう(違)。場外乱闘になるとそのまま南側通路へなだれ込みそこで高速ブレーンバスターを近藤に決める。なんであんなところまで行くんだろう?と思ったら、帰り際に橋の頭はたいてたのを観て納得してしまった(笑)。
リング上に戻るととにかくバチバチやりあう。若干、近藤が優勢かな?フライングラリアットで戦況打開し珍しいトペスイシーダを近藤に見舞った。SUWAさんの飛び技なんて殆ど見ないよなぁ。
なんていうか、コレが最後だって2人が叫んでいるような技のフルコース。近藤の首投げは重かったなぁ。ラリアットも、ジョン・ウーも。
あんまり言葉が出てこないや。
全ての観客がどっちに勝って欲しいとかじゃなくて、「この試合を見届けたい」という気持ちで観ていた。不思議な空間だったな。
個人的には、FFFが見れただけでも満足だった。結局、返されちゃったけど・・・SUWAさんも半分ぐらい解ってて撃ったみたいで、返されても驚いた様子は殆どなかった。
変な話、この時点で近藤が勝つな、と思ってしまった。SUWAさんは"何か"を託したように見えたから。何かが何なのかはわからないけど。
そして、試合は近藤のキングコングラリアットで決った。

マスコミ各社から記念パネルを受け取ったSUWAさん。日スポ社が上がると「頑張れよー!」って声が飛びSUWAさんと一緒に苦笑。
そしてKENTA、兄貴、秋山さん、永源さん、アニ浜さん、そして校長が花束を持って登場。
「ケジメの引退試合をやりました。今日から私の第二のステップの始まりの日です。さらなるデカい男を目指して頑張りますので、また何かのご縁がありましたらよろしくお願いします。ありがとうございましたー!」とSUWAさん。そして10カウントゴング。最後のコールをされ、大量の紙テープが舞う中、リングに乱入する人たちが。
20代の選手はほぼ全員?リング上に上がってきてみんなでSUWAさんを胴上げして最後はどすん。
記念撮影になると丸藤さんが後ろで手持ち無沙汰。マルビンもKENTAもモリさんも力さんもSUWAさんも、みんな笑顔だったなぁ。

もう、FFFが観れないのは残念だな・・・でも、いい引退興行だったと思う。
by akathuki0118 | 2007-03-22 02:27 | 観戦記
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ただひたすらに小橋さんの快復を希(こいねが)う。

by akathuki0118